整備記録簿

ロンドンオリンピックが去って

17日間の熱戦もあっという間に過ぎ去って沢山の興奮と思い出をいただき

選手やその関係者様、厚く御礼申し上げます。

それにしてもロンドンオリンピックはスゴかった!

開会式も盛りだくさんの音楽や演出で盛り上がりましたが、閉会式にはまだなんかあるぞと思っておりましたが音楽はもちろんの事、デコレーションを施したランブレッタの大軍団には圧倒されました。

その後も英国を代表するビンテージカーのオンパレード!

圧巻です!

オリンピックで寝不足気味のところに来て今年はどの企業も長めのお盆休みのようで連日押し寄せる酒フーリガン達に財布も肝臓も弱り気味

イギリス人オーナーのバーンナップスでは盆休みなんて有りません。

本日の作業は

Img_5417_640x480

Img_5421_640x480_2


4速で巡航中にフルロックのベスパPX125 FL2

オーナーのA氏は温厚な方ですのでそれほどハードな走り方をしていたとは思えませんが、変速の十字スパイダーの1本が折れてしまったようで・・・

Img_5418_640x480
クラスターギヤの4箇所と

Img_5419_640x480_4
3rdギヤの1歯がボッキリ逝っちゃいました

Img_5420_640x480_7

その破片

パーツ交換と消耗品交換のオーバーホールとなりそうです。

オーナー氏には怪我も無くご無事でしたのでひと安心でしたが、くれぐれも飛ばしすぎや交通安全には注意して残りの夏もエンジョイしてください。

もうスグイギリスではバンクホリデー

どこか遠くへ行こうかな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

本日の作業

Img_3389_800x600

只今入院中の2台。本日の作業はランブレッタLi-2

エンジンはかかろうとはするものの回転がつながっていかない。

点火系を順番に点検。Img_3384_800x600

Img_3385_800x600

ピックアップコイルのアース線がフライホイールに接触して切れ掛かっています。

アース側の線なので根本的な原因では有りませんがほっとくわけにはいきませんので少しアレンジして修理です。

Img_3386_800x600

半田こてで取り外し収縮チューブを挿入Img_3388_800x600

さらにあまった配線を短くし、取り回しも変更して半田にて再溶接

数あるCDIキットの中でも12V化する場合にPXタイプのステータはよく使われておりますが配線の取り回しや長さは要チェックです。

Img_3390_800x600

さて、その後順番に点火系をチェックするも原因にたどり着けず、テスターを当てたり、パーツ交換をしてみたり、日が暮れたころまさかのキルスイッチの不良発覚。

金属接点と配線の接続間が本来は同通があるはずも無い裏側プラスチックボディーの経年劣化でわずかにひびが入り、ほんのわずかに道通してしまっています。こんなことあるんですね。

部品入荷までしばらくお倉入りです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

GABBA GABBA HEY

Img_2499_640x480 うっとうしい梅雨の長雨が続き、晴れれば晴れたで一気に気温が上昇!

ビール指数も一気に跳ね上がるそんな今日この頃

涼しい間に一気に整備も進めたいところです。

只今、同時進行中のランブレッタ2台の修理です。両者ともエンジンは始動し走行もするのですが・・・走行後、エンジンの再始動が困難になるという両オーナーの依頼を受けて腰上のオーバーホールです。蓋を明けてみれば案の定、ピストンリングは磨耗しリングの合い口隙間はガバガバです。Img_2500_480x640

通常0.2mm~使用限度の0.5mmを大幅に上回る2mm強!これでは圧縮があがりませんね。

それでも僕らは生きている!といわんばかりに何とか走ってしまうところがビンテージスクーターの恐ろしいところでも有り頼もしいところ。

その他、消耗部品やほんの少しの改良で見違えるほど良くなると思います。

両オーナーともよく知った中なので紹介させて頂きましたが、ここ数年、よく持ち込まれるのがヤフオクや個人売買等で安価に購入されたバイクを調子が出ないといって持ち込まれるケースが非常に増えました。その多くがエンジンはかろうじて始動し走行もするので、軽整備で何とかなると思われている方が多く、対応に追われています。10数年放置された物や実働車においても以前の整備状況も分からず新しい物でも新車販売が終了してすでに10数年以上経ちます。経年による劣化もあります。オーバーホールを前提とした話になると購入価格を上回るのか辞退される方が多く見られるようになりました。同業の他店でもよく聞く話です。

しっかりメンテナンスしてあげれば何年でも乗ることが出来るビンテージスクーターですが、安易な個人売買に走る前に、自己の整備能力とお財布事情を考慮しましょう。

さー夏本番を前に上がるビール指数、ふと、先月のイギリス買い付け中に思ったことをお話しようと思います。

居酒屋などに入ると、「とりあえず生中」広島風に言えば「たちまち生中」などと注文することの多いビール「生中」ですが、国民的愛称で親しまれる「生中」ほどあいまいで得体の知れない飲み物も無いのでは?!と思ったのです。Img_1695 Img_1750

イギリスのパブに入るとカウンターには数種類のラベルの付いたサーバーが置かれ、おのおの好みの銘柄のビールやサイダー(リンゴ酒)などをパイント又はハーフパイントと注文するのですが、一杯辺りの量はどこのパブに行っても同じなのに対して日本の「生中」はどうだろう?グラスのサイズや形もさまざま金額も随分バラつきがある。

さらに言えば、ポスターでも貼ってあればなんとなく銘柄も想像出来ようが、メニューを見ても「生中」000¥と書いてあるだけで銘柄も無ければ容量の記述などまるで無し。

中身が何であれ「生中」なのである。

缶ビールを選ぶときには口うるさい連中でさえ「生中」には口を挟むものは居ないのではないだろうか・・・

うすうすにでも感じていた方には是非!このグラスを使って頂きたい!

Img_0112_640x427

そう、正真正銘パイントグラスです。

ウェブショップにて新コーナー「Breweriana」立ち上げました。

遠いあの国のパブシーンを思い描きながら今夜もCheers!

| | コメント (2)